SDRフレームメッキの硬度

ヤマハSDR200(以下SDR)に関係した硬度を抜粋。

メッキの硬度を考えた場合、ビッカース硬度やヌーブ硬度では下地硬度に依存してしまうのでモース硬度を選択。
また、JISの鉛筆硬度試験の場合、最高硬度が9Hでモース硬度と比較した場合数値が凡そ半分になる。
となると鉄程度のひっかき硬度しか検討できないため、やはりモース硬度が適当と考えた。

以下モース硬度による比較
錫=1.8
亜鉛=2.5
塗装=2.5(凡そ爪の硬度)
アルミ=2.9
銅=3.0
ニッケル=3.5
ガラスコーティング=4.5(この数値前後)
鉄=4.5
コバルト=5.5
タングステン=7.5
クロム=9.0

モース硬度から見るとSDRフレームのメッキにおいてスズコバ合金メッキが採用されている理由は、装飾的な色味の解決ではなく、物性としての強度を理由とするものと判断できる。

wikipedia コバルト画像
コバルトの単体 – wikipedia
語源は”Kobalos”山の妖精

錫とコバルトの単体色は共に銀白色。
補修の際に錫のみを使用しても表面的な違和感はあまりないだろうと推定できる。
つまりハンダで補修できるだろうということ。

以前説明も何もなく唐突にハンダだけを紹介したことがありますが、まあこういうことです。
以前の投稿 – 鉛フリーハンダ

単にコストだけの問題で選択されたであろうスズコバメッキですが、レストアに於いてこれはとてもありがたい。

ヤマハよくやった!と言いたい。

また、補修範囲が広くなってしまった場合にはverometalという選択肢もあります。
verometalでは銅やら錫やら色々塗れます。
以前の投稿 – verometalなら・・・

と言う訳で、SDRメッキフレームの補修方法としては完全にメッキがやられてしまっている場合を除いて、再メッキでの対応は考えないのが正しい判断と考えています。

だってホームメイドの補修で済むのに高い金使ってやり直す意味って無いやん?


2TV メッキトラスフレーム 1
2TV メッキトラスフレーム 2 – まだ書いてないけど
2TV リヤアーム
各種物質の硬度(モース硬度) – 外部リンク

VeroMetalならブルーイングとか錆エージングとかできるね

Felightという名前でクラウドファンディングされていたようですが、これイイね。

『Felight』塗れる金属でDIYの世界を広げる。あなたは何を金属に変える? – Makuake

単にプラスティックにも施工できるメッキ系コーティングならば、カニゼン(無電解)メッキとか真空蒸着とか色々方法がある訳ですが、このVeroMetalだと鉄がイケル。

ということは写真にあるようなことがプラ銃でできるということ。(誤解なきよう。写真は実銃です。)

つまり、亜鉛やアルミ用ではなく「鉄用」のブルーイングができるということ。
これは素晴らしい!

ブルーイングとは言いつつも、単に黒染めぽいのも多く見られますが、このVeroMetalで鉄皮膜を付けてブルーイングしてやれば、名前通りのスチールブルーが出来上がる?
ヒートブルーって奴です。

そして、ちゃんと錆が生えるそうですからエイジングもできる。
というかほったらかせばエイジングする。

錆を再現する塗料もあるけれど、本物の錆が生やせる。
なのでプラタンクに施工して本物の錆を生やせる。
(因みに磁石も着きます)

錆ってやつは機械の機能を阻害してしまうので嫌われる訳ですが、金属の質感を演出する上ではとても魅力的なもの。
単に質感表現なら欲しくなる。

しかし残念ながら施工できないものもあるそうです。
空気、水、そして氷。

て、できないもんは無いってことやないかーい!

以前Fe(鉄)メッキてやつに注目が集まっておりましたが、現在プラのモデルガン(ガスガン)にFeメッキを施してくれる所は無いらしい。
そもそも鉄メッキというやつは金型補修などに使用される特殊なメッキなのでやってくれる所自体が少ない。

VeroMetalはトイガン業界的に魅力的だと思いますよ。

久し振りにテッポー弄りしたくてウズウズします。

※刻印消えるだろ?というご意見を承りましたが、天然木の木目が消えないようなので、イケる!!と踏んでおります。


バーチウッド スーパーブルー 染色剤 90ml 鉄用 スチール用

ドイツ生まれの特殊メタルコーティング Innovative MetalCoating
VeroMetal DIY KIT 100 販売価格 4,000円(税別)

2TV ヘッドライトステー


部品番号/2TV-23174-00
部品名称/ステー,ヘツドライト
販売価格/販売終了
製造元/不明

前回は亜鉛メッキのことを書きましたが、これを書かないとSDRのメッキフレーム2に話を進められないんで続きを書きますね。
今回はヘッドライトステーの話です。

SDR200のヘッドライトステーはスチール製の丸棒と鋼板を曲げて溶接して組み上げています。
そしてそれにクロームメッキを掛けた非常にSDRらしい部品です。

SRX250のものと非常に良く似ていて、というよりもフラッシャー(ターンシグナル・ウインカー)を取り付けるブラケット部分以外は同一ですので、もしSDRのフラッシャーを社外品などに換えたい場合にはSRX250のライトステーを使った方が何かと楽です。




写真部分もよく錆びてる箇所です。このステーはもう奇跡の1本です。

しかしこのライトステーが又、よく錆びて泣かされます。
私も20本ほども入手して、錆びてなかったのは1本だけ。
錆びてないのがあったら、それはもう奇跡の1本てことです。

何故こんなことになってしまうのか?
まずはクロームメッキについておさらいをして参りましょう。

クロームメッキと言うのは機能メッキであり装飾メッキです。
フロントフォークのインナーチューブに掛けられたクロームメッキは機能メッキ。
硬い皮膜が必要故に為されたメッキです。

機能メッキ故に、クロームメッキのスタンダードな掛け方をされていて
1 銅メッキを掛ける
2 ニッケルメッキを掛ける
3 クロームメッキを掛ける(2度掛けのダブルメッキが最上)
となっています。


それでは装飾メッキとしてのクロームメッキはと言うと。
1工程の銅メッキは省略です。
これはまだ良い方。
2のニッケルメッキも省略。
もう完全に見た目だけのメッキです。

クロームメッキって錆に強い印象がありますけど、そんなことありません。
電気メッキ故、通電の際のごくごく小さな穴が開きますから、そこから錆びます。
インナーチューブに点錆が発生するのはその為です。
手入れには昔も今も油分補給が必須です。


SDRのヘッドライトステーはどんなメッキでしょうか?

磨き込んでいっても黄色いメッキ地が出てきませんから、恐らくはクロームメッキの1度掛け。
単なる装飾メッキと言えます。

黄色いメッキ地と言いましたが、ニッケルメッキは黄色いのです。
新品の500円玉は黄色いでしょ?
あの色です。

以前、どこかのブログで読んだ記憶があるのですが、SDRフレームの錆を落として磨き込んでいくと黄色いメッキが出てくる。
その方は、その黄色いのがスズメッキと誤解されていました。

SDRフレームのメッキについては別稿に譲りますので、ここでは説明しませんが、違いますということです。


付き回りの悪い、手間の掛かる、面倒くさい、よって料金もお高いというメッキがクロームメッキですから、本来は容易に手を出してはいけないものなんだと思いますが、やってしまった。
これがヤマハの第一の失敗。

次の失敗が鋼板部です。

シートレールを見ると分かるんですけど、錆の発生する部位って限られているんですね。
まずは溶接部。
凄く錆びやすい。
次は丸パイプのシートレール本体。
一見荒れなく綺麗に見えても、塗装を剥ぐと一面綺麗に錆びてます。
位置的に水は掛かるわ泥は貯まるわ乾燥しにくいわで、これって設計ミスなんじゃないの?て部分です。

そして最も錆びにくいのが鋼板部です。

この鋼板は亜鉛メッキ鋼板です。
だから錆びにくい。
塗装なら良いのです。
しかしライトステーはクロームメッキ。

前回亜鉛メッキで説明した通り鉄より卑故に先に錆びて鉄部を守るのが亜鉛メッキですから、クロームメッキを通過して亜鉛メッキを錆びさせてしまったらどうなるか?

酸化被膜となった亜鉛メッキがクロームメッキ皮膜を破壊してしまう。
破壊されたクロームメッキは亜鉛メッキのような自己修復機能を持っていませんから剥がれるだけ。

もし、ニッケルメッキが間にあればもう少し違ったかも知れません。
亜鉛メッキやニッケルメッキが良く使われるのは、付き回りが良く、手間が掛からず、機能的で、結果安いから。

写真にある良品ステーであっても、プレート部分のメッキは掛かりが悪く艶が少ない状態。
複雑に入り組んだ部分なので付き回りの悪さを露呈しています。
ヤマハ第一の失敗がここで出ていて、要は品質管理がかなりずさんと言えちゃう訳です。

上写真/ステー部分にメッキの黒ずみがあります。錆でも汚れでもないようです。

参) ・亜鉛メッキ ・2TV フレーム ・2TV リヤアーム

で、どうする?
て話ですけど、まずはメッキ屋さんで剥離をお願いして亜鉛メッキまで綺麗さっぱりと落としてしまいます。

ここで一旦引き取り。
鏡面まで磨き上げたら又メッキ屋さんに持ち込んで銅メッキ、ニッケルメッキ、クロームメッキと掛けてもらう。

鏡面まで磨くのはとても大切なことです。

塗装なら足付けの為に敢えて荒らしたりしますけど、メッキですからそんなことはしない方が良い。
下地がそのままメッキの仕上がりに影響しますし、鉄であっても磨き込んでいると錆びにくくなりますね。

予算が無ければニッケルメッキ仕上げにしても良いかもね。

文章ばかりでうんざりな亜鉛メッキの話


単車に欠かせない鉄の表面処理方法が亜鉛メッキ。
本当にお世話になってます。
亜鉛メッキには足を向けて寝られません。

亜鉛メッキには2種類ある。

1 溶融亜鉛メッキ
2 電気亜鉛メッキ

溶融亜鉛メッキは、溶解した亜鉛漕に鉄をドブンとくぐらせることで、表面をコーティングすることから「ドブ漬け亜鉛メッキ」とも呼ばれる。
亜鉛+アルミメッキ(ガルバリウムなど)も同じ施設を使用して掛けられるので、ドブ漬け=亜鉛メッキではないのだけれど、通常はドブと言えば亜鉛メッキを指す。

電気亜鉛メッキでは他の電気亜鉛メッキと同様に、メッキを掛ける母材(ワーク)に通電してメッキ液から析出した金属皮膜を付ける。

メッキ強度はドブの方が上

融解亜鉛が鉄表面に付着する際には鉄表面も融解する。
よって、鉄+亜鉛の合金層が形成されるため、剥がれにくいという訳です。

ドブの方が電気より厚い皮膜付けができるが、緻密繊細な皮膜とならないし、寸法変化も発生するため、トタンなど建築材料に使用され、単車に使うネジなどは電気メッキされる。


何故亜鉛メッキするのか?
簡単に言えば、錆びが発生する条件になった時、亜鉛が錆びて鉄は守るという防錆機能を持たせるため。
他のメッキじゃ駄目なのか?と問われれば、やっぱり駄目なのです。

a ZnO+H2O -> Zn(OH)2という酸化被膜を生成し、母材の鉄が酸化することを防ぐ。
b 犠牲防食という亜鉛メッキの自己修復機能が働くため、傷が付いても錆の発生を防ぐことができる。この自己修復機能は後で記すクロメート処理にもあり、二重に働くこととなる。

メッキには装飾性のためのものと機能性のためのもの、又その両方を期待するものがあるのだけれど、亜鉛メッキは機能性1点張りの硬派なメッキと言える。

何て素晴らしいのだろう、亜鉛メッキ!
VIVA Zinc plating!

因みにドブがどのくらい錆に強い耐用年数を持つのかと言えば、HDZ 55という550g/m2以上の皮膜では、海岸地帯で45年の耐用年数を持つのであった。※推定耐用年数(年)=めっき付着量(g/m2)×0.9/年間平均腐食減量(g/m2/年) (社)日本溶融亜鉛鍍金協会による大気暴露試験結果より


硬派な亜鉛メッキでも、やっぱり少しは綺麗になりたい。
そんなことで光沢クロメートという処理がされる訳です。

クロメートの種類
1 光沢クロメート(白色)
2 有色クロメート(虹色/黄色)
3 黒色クロメート
4 緑色クロメート(オリーブクロメート)

単車に使われるネジでは、1、2、3がありますが、オリーブクロメートは見たことがありません。
でも耐食性は、1 < 2 < 3 < 4なので、機能追求すれば緑一択です。

この差はどこにあるかと言うと、六価クロムの厚みの違い。
光沢、有色では皮膜が薄く美観を意識し、黒・緑では厚い皮膜で機能性向上を目的としています。

でもまあ、ここの所は深く掘り下げても有用な情報とはなりません。黒と緑が強いということだけ覚えておけばいいです。
興味があったら調べてください。私は調べました、凄く面白いです。

何が面白いかと言うと、ミクニフラットバルブキャブ以前のVMキャブはボディが亜鉛合金(いわゆる超合金ですね)。 なので、クロメート加工ができる訳です。

ということは機能のために、黒や緑のキャブが作れるということ。
実は光沢・有色クロメートでは染色も可能なので、赤青黄色とカラフルな色付けも可能。

亜鉛はアルミ同様塗装が乗らない困った子ですが、染色すればかなり自由に色付けできます。

因みに塗装を乗せ易くするためにもクロメートは尽力しますので、VIVAクロメートでもあります。


と、ここまでは調べれば分かる程度のお話。
復習です。

ところがこの亜鉛メッキの耐錆性能がSDR200に致命的なダメージを与えるのであった。
何てこった!

きっとヤマハも知っていながら放置しているこの事実。
レストアする時には考慮しないとね。

まだ追記してませんけど、2TV ヘッドライトステー2TV メッキトラスフレーム 2にも続きますよ。


2TV リヤアーム

部品番号/2TV-22110-00
部品名称/リヤアームコンプリート
販売価格/販売終了
製造元/不明

ヤマハではスイングアームではなくリヤアームと呼称。

フレーム同様TCメッキ(スズコバメッキ)で、スチールの丸パイプを組み合わせたトラス構造でスタビライザーが付いたデザイン。
スズコバ+電着アニオン焼き付けクリア塗装仕上げ。
この塗装、アンチUVなのか黄変が見られないのは優秀だと思う。
但しハゲるのはメッキ上の塗装なので致し方ない。

メッキに塗装するならば、通常はエッチングプライマー(ウオッシュプライマー)で凹凸を付けなくてはならないが、装飾メッキにそんなことをする奴ぁいる訳ない。
自分はミッチャクロンを凄く信用しているので、ミッチャクロンをプライマーに抗UVクリア塗装で仕上げ直しするのが良い方法だと思う。
ミッチャクロン マルチ スプレー 420ml / 塗料密着剤 プライマー1,014円

塗装色は、ちょっと青味を足した色が良いと思う。
元の色もそんな感じがするんだけどどうだろう?
クロームメッキらしい黒ずみ感がスズコバでは出し切れないからね。

タイヤに接する面には亜鉛塗装が刷毛塗りされている。


メッキ剥離する場合、重量換算で大体5,000円くらい。
※剥離液廃棄処理代+手数料
メッキ屋さんは新品パーツにメッキを掛けるのが仕事なので、剥離に出す場合は綺麗に綺麗に、更に綺麗にして、塗装は完全に剥離して持ち込まなくてはなりません。
通常、失敗メッキを剥離するために使うものなので、メッキ屋さんとしてはあまり嬉しい作業ではないらしい。
サンドブラストで塗装剥がしてメッキ剥離してくれるところもあるが、そういうところは概して高い。

再メッキする場合は、スズコバ対応のメッキ屋さんを探すより、クロームメッキすべきと思います。
理由はまだ書いてないけど> 2TV メッキトラスフレーム 2


このアーム結構軽い。
ここによると5kgだそうだけれど、持ちやすいからかもっと軽く感じる。

素材はフレーム同様ハイテン(高張力鋼/製造メーカー新日鐵住金株式会社の商品名)だと思われます。
※理由は1975年製RD250/350がそうだからw(カワサキもハイテンだしきっと正しいと思う)
SCM(クロムモリブデン鋼)はあり得るだろうか?
MVアグスタやKTMなど(またはオールドレーサー)では使用しているけれど、もしSDRで使っていたら、メッキを売りにするよりも売りになるから絶対資料が残りますね。


ピボット幅 208mm
ピボットシャフト径 15mm

ヤフオクでの落札額は時価。
100円~なのだけれど、今すぐ欲しいという人が頑張るからなのか、結構な額まで行くことが、まま有る。


2TV メッキトラスフレーム 1
2TV メッキトラスフレーム 2

2TV メッキトラスフレーム 1


部品番号 2TV-21110-00
販売価格/販売終了

ヤフオクでの落札額/時価
本当に幅があります。
錆が酷いものが1万超えで落札されたり5,000円台で程度の良いものが手に入ったりします。
待てば海路の日吉ミミ

SDRをSDRたらしめているのはこのトラスフレームでありましょうか?

この、デルタボックスフレームをスチールの丸パイプで再現した試みは結果的に販売不振の一因なんだろうと思います。
SDRが発売された1987年当時はカタログ至上主義の時代。
出力は自主規制値上限まで出ているのは当たり前。
フレームは当然アルミだし、ブレーキキャリパーは4pot。
可能ならアップサイドダウンのフロントフォークみたいな派手で自慢できる装備の一つや二つは欲しいもの。
スペック至上主義とは真逆に位置するSRなんかも、そんなカスタムされてた時代。

SDRには何も無いじゃない。

SDRいいじゃない。
なんて思っても、それは2ndバイクとしてのポジション。
若い子は金なんか有りませんから購入の優先順位はずっと下になる。
それが30年を経て魅力に映るのだから何とも不思議。
てことは、又数十年経た時には、その魅力も褪せる時が来るのかも知れません。
まあ、今でも2ndバイク扱いなのは変わりない気はします。使いきれない高スペックを求めるのは、バイク乗りとして結局現在でも変わらないですしね。


TCメッキ(トリプルコンポジットメッキ)
ニッケル+スズ+コバルトの複合メッキなんだそうです。
発売当時は先端技術だったのかどうか分かりませんが、2017年現在では「スズコバ」と呼ばれるクロームメッキ代替の装飾メッキです。
100円ショップで売られているようなものにも多く使われていて、主に屋内で使用されるものであるそうです。

トリプルという名称からは3層になっているように感じますが、そうではなく、下地メッキとしてニッケルを掛け、その上にスズコバルトの合金メッキを掛ける2層構造のメッキです。

あるブログ(まあAirplantsさんのところですが)で、”クロームメッキは、その硬さ故メッキの割れを起点として下地が割れてしまう”。
だから”ヤマハは柔らかいTCメッキを開発、採用したのだ”というような記述を見ました。

感心しました。
なるほど、と。
そこまで気遣いをするヤマハというメーカーの良心と、経験に基づいてそこに思い至るAirplantsさん。
凄いです。

しかしメッキ屋さんの見解は違います。
「錆を怖がって厚掛けし過ぎただけなんじゃないのかな?」
うーむ、メッキ屋一筋数十年の職人さんを疑うことなどできません。

そこで考え至った自分なりの考えを記すことにします。


2TV メッキトラスフレーム 2
2TV リヤアーム