部品番号 2TV-21110-00
販売価格/販売終了
ヤフオクでの落札額/時価
本当に幅があります。
錆が酷いものが1万超えで落札されたり5,000円台で程度の良いものが手に入ったりします。
待てば海路の日吉ミミ。
SDRをSDRたらしめているのはこのトラスフレームでありましょうか?
この、デルタボックスフレームをスチールの丸パイプで再現した試みは結果的に販売不振の一因なんだろうと思います。
SDRが発売された1987年当時はカタログ至上主義の時代。
出力は自主規制値上限まで出ているのは当たり前。
フレームは当然アルミだし、ブレーキキャリパーは4pot。
可能ならアップサイドダウンのフロントフォークみたいな派手で自慢できる装備の一つや二つは欲しいもの。
スペック至上主義とは真逆に位置するSRなんかも、そんなカスタムされてた時代。
SDRには何も無いじゃない。
SDRいいじゃない。
なんて思っても、それは2ndバイクとしてのポジション。
若い子は金なんか有りませんから購入の優先順位はずっと下になる。
それが30年を経て魅力に映るのだから何とも不思議。
てことは、又数十年経た時には、その魅力も褪せる時が来るのかも知れません。
まあ、今でも2ndバイク扱いなのは変わりない気はします。使いきれない高スペックを求めるのは、バイク乗りとして結局現在でも変わらないですしね。
TCメッキ(トリプルコンポジットメッキ)
ニッケル+スズ+コバルトの複合メッキなんだそうです。
発売当時は先端技術だったのかどうか分かりませんが、2017年現在では「スズコバ」と呼ばれるクロームメッキ代替の装飾メッキです。
100円ショップで売られているようなものにも多く使われていて、主に屋内で使用されるものであるそうです。
トリプルという名称からは3層になっているように感じますが、そうではなく、下地メッキとしてニッケルを掛け、その上にスズコバルトの合金メッキを掛ける2層構造のメッキです。
あるブログ(まあAirplantsさんのところですが)で、”クロームメッキは、その硬さ故メッキの割れを起点として下地が割れてしまう”。
だから”ヤマハは柔らかいTCメッキを開発、採用したのだ”というような記述を見ました。
感心しました。
なるほど、と。
そこまで気遣いをするヤマハというメーカーの良心と、経験に基づいてそこに思い至るAirplantsさん。
凄いです。
しかしメッキ屋さんの見解は違います。
「錆を怖がって厚掛けし過ぎただけなんじゃないのかな?」
うーむ、メッキ屋一筋数十年の職人さんを疑うことなどできません。
そこで考え至った自分なりの考えを記すことにします。