SDR200のブレーキチューン(SRX250やTZR125も)と言えば、まずは純正流用4pot化のライトチューンですね。
フロントフォークへのキャリパー取付ピッチが83mmで、多くのヤマハ純正キャリパーがポン付け可能なので大勢の方が行っているようです。
さてここで、ちょっと小学生並みの計算をしてみましょう。(算数苦手なので間違っている可能性は高いですw)
R1-z(3XC)のドライウェイトは133kg
SDR(2TV)のドライウェイトは113kg
1.177:1
113kgx1.177=133.001kg
各々のブレーキキャリパーの持つポテンシャルは、車重比から見ると凡そ同様となる筈だから、3XCキャリパーを2TVにシングルユースした場合の制動能力は半分になる。(2-1=1という小学生並みの計算)
ここまで数字が揃うとヤマハは意図してやってるんじゃないの?と勘繰りたくもなる。
いや意図しているに決まってますね、制動装置なんて保安上重要なものを計算しない訳がない。
しかしもし、3XCのブレーキ性能が2TVの倍だと仮定すればキャリパー1つあたり133kg受け持つことが可能なので、そもそもブレーキがプアだと言われる2TVに対してはそれなりにチューンナップパーツとして看做して良いことになるでしょう。
133kgの車重に使えるブレーキを113kgに使うってことですからね。
でもでも、3XCキャリパーが2TVの倍のポテンシャルを持つと考えるのは楽観的過ぎる。
最初の計算のように妙に数字が揃ったし。
とすればデチューン?
3XCキャリパー1つが受け持てる車重は、133kg/2×1.177=78.2705kgとなり113kgより遥かに下回り、車重80kgのRZ50ですら不足するという計算です。
逆に言うと2TVブレーキシステムを基準面とすれば、3XCブレーキをそのまま使えば160kg弱まで対応可能と言うことになりますね。
ここでは3XCと比較したけれど、ヤマハの異径4pot両押しキャリパーはどれも同じようなもんだと思うので、こいつを2TVブレーキチューンに使うのはどうなんだろう?て話です。
もし、純正流用ブレーキチューンするなら、1KTの元祖ヤマンボ(当時のTZレーサーと共通キャリパー/でもピストンはアルミ)と320Φブレーキローターの組み合わせか、そのままWディスクしか無いと思うんだけどどうでしょう?
どちらも前脚ズッポシ交換ですね。
ブレーキフィールの話は別にして、単にストッピングパワーに関してですけどね。
つまり、3XCなどの異径4potキャリパーのWディスク使用組は制動力の向上ではなく、僅かに増える車重と引き換えにブレーキフィール向上を狙っての採用ってことなんじゃないかな?という結論を導き出す訳です。